


NVIDIAが発表した「DLSS 5」。
SNSやニュースサイトでも話題になっていますが、「DLSS 4.5と何が違うの?」「自分のグラボでも使えるの?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
DLSS 5は、映像の「リアルさ」そのものを底上げする新技術で、フレームレート向上が中心だったこれまでのDLSSとは役割が異なります。
- DLSS 5とは何か、何ができる技術なのか
- DLSS 5とDLSS 4.5の違い
- DLSS 5に対応しているグラボ(GPU)
- DLSS 5に対応しているゲーム
- DLSS 5の設定方法・使い始めるための準備
本記事では、ゲーム歴25年の筆者が、DLSS 5の基本からDLSS 4.5との違い、対応グラボ・対応ゲームまで、最新情報をもとにわかりやすく解説します。
DLSS 5とは
「DLSS 5」は、NVIDIAが2026年9月に提供を開始した最新のAI技術です。
第1弾の対応タイトルは「NBA 2K27」で、2026年9月4日(日本時間)から実際に使えるようになっています。

これまでのDLSSは、ざっくり言うと「画面をより速く、なめらかに動かす」ための技術でした。
一方でDLSS 5は少し違います。画面そのものを、より本物っぽく見せることを目指した技術です。
ひとことで言うと
これまでのDLSS = なめらかさ担当
DLSS 5 = 見た目のリアルさ担当
3D-Guided Neural Renderingとは
DLSS 5の目玉機能が「3D-Guided Neural Rendering」です。名前は難しいですが、やっていることはシンプルです。
簡単に言うと、こんな流れです
ゲームがいつも通り画面を描く
まずはゲーム側が、これまでと同じようにキャラクターや背景などの画面を描画します。
AIが画面の特徴をチェック
AIが「この素材はツルツルかな? ザラザラかな?」 「光はどこから当たっているかな?」といった情報を分析します。
影や質感をより自然に描き足す
AIの分析結果をもとに、光の反射や影、素材の質感などを加えて、 より自然でリアルな映像に仕上げます。



NVIDIAのジェンスン・フアンCEOも、「ゲーム制作者が自分たちの好きな絵作りを保ちながら使える技術」だと説明しています。
発表当初は「なんでも実写みたいになっちゃうのでは?」という声もありました。ですが実際にどこまでリアルにするかは、ゲームを作る側が選べるということですね。
DLSS 4.5までとの違い(概要)
ここまでの内容を、表でシンプルに整理します。
| これまでのDLSS(〜4.5) | DLSS 5 | |
|---|---|---|
| 目的 | 動きをなめらかにする | 見た目をリアルにする |
| たとえるなら | 「速く走る」 | 「見た目を磨く」 |
具体的にどう違うのか、次の章でもう少し詳しく比較していきます。
DLSS 5とDLSS 4.5の違い
DLSS 5とDLSS 4.5、名前は似ていますが役割はまったく違います。
ここでは実際の機能を比較しながら、何がどう変わったのかを整理していきます。
比較表で見るDLSS 5とDLSS 4.5
まずは結論から、表でまとめます。
| 項目 | DLSS 4.5 | DLSS 5 |
|---|---|---|
| 提供開始 | 2026年1月 | 2026年9月 |
| 主な技術 | 第2世代Transformerモデル・最大6倍のフレーム生成 | 3D-Guided Neural Rendering |
| 得意なこと | なめらかさ・fpsを伸ばす | 見た目のリアルさを上げる |
| 対応GPU | RTX 40/50(機能により異なる) | RTX 50(RTX 40は今後対応予定) |

DLSS 4.5は、2026年1月のCESで発表された技術です。超解像度の精度を上げる新しいAIモデルを搭載し、最大6倍のフレーム生成に対応しました。


DLSS 4.5の技術は、DLSS 5環境でも土台として使われ続けます。
DLSS 5は、その上に「映像の質感を作り変える」という新しい層を追加したイメージです。
DLSS 5対応グラボ(対応GPU)
2026年9月時点でのDLSS 5対応グラボは、大きく3つのグループに分かれます。
「今すぐ使えるか」「そのうち使えるか」「今のところ対象外か」という視点で整理しました。
| GPU世代 | DLSS 5対応状況 |
|---|---|
| GeForce RTX 50シリーズ | ✅ 全モデル対応 |
| GeForce RTX 40シリーズ | 🕒 対応予定(時期未定) |
| GeForce RTX 30シリーズ以前 | ❌ 現時点で対応表明なし |

GeForce RTX 50シリーズが対象
DLSS 5は、GeForce RTX 50シリーズの全モデルが対象です。
クラウドゲーミングサービスの「GeForce NOW」でも利用できます。まずはRTX 50シリーズ向けにパフォーマンス最適化が進められています。
RTX 40シリーズは今後対応予定
RTX 40シリーズは、発表当初は対象外とされていました。
ところがその翌日、NVIDIAがRTX 40シリーズへの対応を進める方針を明らかにしました。RTX 50シリーズの最適化が終わり次第、順次対応が進められる見込みです。


つまり今RTX 40シリーズを使っている人は、慌てて買い替える必要はなさそうです。
RTX 30シリーズ以前は非対応
RTX 30シリーズ以前のGPUについては、2026年9月時点で公式な対応表明は出ていません。
DLSS 5は生成AIを使った負荷の高い処理をともなうため、Tensorコア(AI処理専用の演算装置)の世代による性能差が、今後の対応可否を左右する可能性があります。

DLSS 5対応ゲーム

結論からいうと、2026年9月時点での対応タイトルは、まだそれほど多くありません。
現時点の対応タイトル(NBA 2K27)
DLSS 5の対応第1弾タイトルは「NBA 2K27」です。
詳細をチェックリストでまとめました。
✅ 2026年9月4日の発売にあわせて対応
✅ DLSS 5対応のGame Readyドライバーが配信済み
✅ ゲーム内で「DLSS Neural Rendering」というオプションを選択可能
✅ NVIDIA公表値:エントリークラスのRTX 5060でも平均258fps前後
⚠️ 注意
上記のfps数値は、マルチフレーム生成を6倍でオンにした状態のものです。
オフの場合は、これより低いフレームレートになります。
今後対応が見込まれるタイトル
現時点での対応タイトルはNBA 2K27のみです。
とはいえ、これで終わりではありません。技術発表の際には、「バイオハザード レクイエム」のデモ映像も公開されています。
今後は、写実的なグラフィックを重視するタイトルを中心に、対応ゲームが少しずつ広がっていくと見られます。
🔔 チェックしておきたい情報源
対応ゲームの最新情報は、NVIDIA公式サイトのDLSS対応タイトル一覧で随時更新されます。気になる方はブックマークしておくのがおすすめです。
DLSS 5の設定方法
DLSS 5を使うために必要な準備は、大きく3ステップです。順番に見ていきましょう。
対応GPUを用意する
現時点では、GeForce RTX 50シリーズが対象です。
Game Readyドライバーをインストールする
DLSS 5対応のGeForce Game Readyドライバーを、 NVIDIA公式サイトまたはNVIDIAアプリから入手してインストールします。
対応ゲームを起動して設定をオンにする
現状の対応タイトルはNBA 2K27です。
プレイ中でも F9 キーを押すことで、 オン・オフを切り替えられます。
💡 豆知識
DLSS 4.5で追加された6倍マルチフレーム生成などの機能は、ゲーム側が正式対応していなくても、NVIDIAアプリの「DLSSオーバーライド」機能から強制的に有効化できます。
DLSS 5はいつから使える?
結論から言うと、DLSS 5はすでに使える技術です。
ここでは、これまでの経緯とこれからの見通しをタイムラインで整理します。
DLSS 5のこれまでの動き
- 2026年3月:GTCで発表
- 2026年9月4日:NBA 2K27で実際に使えるように


対応GPUの拡大についても動きが速く、RTX 50シリーズのみの対応発表からわずか翌日に、RTX 40シリーズへの対応拡大方針が発表されています。
💡今後の見通し
今秋後半には、モデルアップデートも予定されているとアナウンスされています。対応タイトルについても、今後数週間から数か月のうちに拡大していく見込みです。
よくある質問
DLSS 5は処理負荷が高く、対応ゲームもまだNBA 2K27のみです。今RTX 40シリーズを使っている場合、無理に今すぐ移行する必要はありません。
RTX 40シリーズへの対応はNVIDIAが方針を表明済みですが、時期は未定です。続報を待つのが現実的です。
これは3D-Guided Neural Renderingによる効果です。ただし処理の負荷が高く、フレーム生成とセットで使うことが前提の技術です。適用度合いは開発者側の設定に依存するため、ゲームごとに見え方は異なります。
まとめ:DLSS 5は画質重視の新技術、対応拡大はこれから
今回は、DLSS 5の基本からDLSS 4.5との違い、対応グラボ・対応ゲーム、設定方法までを紹介してきました。
最後に、この記事のポイントを振り返りましょう。
この記事のポイント
- DLSS 5は、 映像のリアルさ を底上げする新技術(3D-Guided Neural Rendering)
- DLSS 4.5までは「なめらかさ」担当、DLSS 5は 「見た目のリアルさ」担当 と役割が違う
- 対応グラボは GeForce RTX 50シリーズが前提。 RTX 40シリーズは対応予定だが時期未定
- 対応ゲームは2026年9月時点で NBA 2K27のみ。 今後拡大予定
- 設定は ドライバーの更新+ゲーム内の「DLSS Neural Rendering」をオン にするだけ
- 発表(2026年3月)から実際の提供開始(2026年9月)まで、 想定より早いペースで展開中


DLSS 5は、2026年9月時点ではまだ始まったばかりの技術です。
それでも、RTX 40シリーズへの対応表明や今秋のアップデート予定など、今後の展開から目が離せません。
対応グラボやゲームの情報は今後も更新されていく見込みなので、購入・買い替えの判断前に最新情報を確認しておくと安心です。









