

「死にゲー」という言葉は知っていても、どんなゲームなのかはよくわからない。
「お金を払ってストレスがたまるだけだったら嫌だな」と、手を出せずにいる人も多いはずです。
この記事では、ゲーム歴25年の筆者が、死にゲーの意味や特徴、人気の理由をわかりやすく解説します。
筆者自身、難しめの設定で遊んだ死にゲーで、同じ相手に5回ほど負けた経験があります。
だからこそ、つまずきやすいポイントも正直にお伝えします。

読み終わるころには、死にゲーが自分に合うかを判断でき、最初の1本を選べるようになりますよ。
- 死にゲーの意味と3つの特徴
- 有名な死にゲー作品5本
- 死にゲーが人気の理由
- 死にゲーの難しさとデメリット
- 初心者でも死にゲーを楽しめるか
死にゲーとは?何度も死んで覚えるゲームのこと
死にゲーとは、何度も倒されながら攻略法を覚え、少しずつ先へ進んでいくゲームのことです。
「死にゲー」は正式なジャンル名ではなく、何度もゲームオーバーになりながら攻略するゲームをまとめて呼ぶ言い方です。
アクションRPGだけでなく、2Dアクションやローグライク(遊ぶたびにステージの構成が変わり、何度も挑戦する前提のゲーム)など、ジャンルはさまざまです。


死にゲーの遊び方を図にすると、次のようになります。

この繰り返しを支えているのが、次の3つの特徴です。
特徴① 初見では避けにくい攻撃や罠が多い
死にゲーには、初見殺し(初めて見ると避けにくい攻撃や罠)が数多く用意されています。
- 動き出しが読みにくい敵の攻撃
- 知らずに乗ると崩れる足場
- 前もって知らないと避けられない罠
何が起きたかわからないまま倒されるのは、よくあることです。
でも、それは下手だからではなく、初見では倒される前提の作品が多いからです。
特徴② 何度も挑戦して攻略法を覚えていく
死にゲーは、覚えゲー(敵の動きや罠の場所を覚えるほど有利になるゲーム)でもあります。
負けるたびに、攻略に必要な情報が増えていくのが大きな特徴です。
何度も挑戦しやすいよう、次のような工夫がある作品もあります。
| 作品 | 挑戦しやすくする工夫 |
|---|---|
| Cuphead | やられたとき、ステージをどこまで進めたかがメーターでわかる |
| Celeste | 死んでも直前の地点からすぐにやり直せる |
特徴③ 覚えれば突破できるように作られている
「何度も死ぬなんて、理不尽なだけでは?」と感じる人もいるかもしれません。
ですが、楽しめる死にゲーは、理不尽ではなく「高難易度」に作られています。
ゲームメディアでも、理不尽か高難易度かで死にゲーの楽しさが変わると指摘されています。
| 理不尽なゲーム | 死にゲー(高難易度) | |
|---|---|---|
| 負けたとき | なぜ負けたのかわからない | 原因がわかり、次に活かせる |
| 突破する方法 | 運まかせで、対処しようがない | 動きを覚え、操作に慣れれば突破できる |
たとえばHadesでは、倒されると拠点に戻りますが、集めた「闇」で強化した能力は次の挑戦に引き継がれます。
覚えて上手くなれば先へ進めるように作られているからこそ、何度でも挑戦したくなるのです。
とはいえ、難しさに疲れてしまう人がいるのも事実です。くわしくは「死にゲーの難しさとデメリット」で解説します。
有名な死にゲー作品
死にゲーと聞くと、剣で戦う3Dのアクションを思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが実際は、2Dアクションやローグライクなど、いろいろなタイプがあります。
ここでは、タイプの違う有名な5作品を紹介します。


| 作品 | タイプ | 初心者を助ける仕組み | 主な遊べる機種 |
|---|---|---|---|
| ELDEN RING | 3DアクションRPG(ソウルライク) | 霊体の召喚・オンライン協力 | PS5・PS4・Xbox・PC・Switch 2 |
| Hollow Knight | 2D探索アクション | レベル上げはなく、腕前で進むタイプ | Switch 2・Switch・PS5・PS4・Xbox・PC |
| Cuphead | ボス戦中心の2Dアクション | 難易度「シンプル」・2人協力 | Switch・PS4・Xbox One・PC |
| Celeste | 2Dジャンプアクション | アシストモード | Switch・PS4・Xbox One・PC |
| Hades | ローグライクアクション | ゴッドモード | Switch・PS5・PS4・Xbox・PC |
⚠️注意
対応機種などの情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各公式サイトやストアで確認してください。
ELDEN RING|強敵に何度も挑む3DアクションRPG

広いフィールドを自由に探索しながら、強力なボスに挑む3DアクションRPGです。
死にゲーを多く手がけるメーカー、フロム・ソフトウェアの作品で、死にゲーの代表作としてよく名前が挙がります。
難易度設定はありませんが、霊体(遺灰)を呼び出して一緒に戦ってもらえます。
ほかのプレイヤーとオンラインで協力することもでき、勝てない相手を後回しにして別の場所から探索することも可能です。
Hollow Knight|探索しながら強くなる2Dアクション

広いマップを探索しながら進む2Dアクションです。
新しい能力を手に入れると、それまで行けなかった場所へ進めるようになります。
レベルを上げて強くなる仕組みはなく、腕前がそのまま攻略に直結します。
倒されるとお金(ジオ)を失い、倒れた場所に現れる「影」を倒さないと取り戻せません。
取り戻す前にもう一度倒されると、そのお金は戻らない厳しさがあります。
Cuphead|敵の攻撃パターンを覚えるボス戦アクション

ボス戦が中心の2Dアクションです。最初のステージから歯ごたえがあります。
難易度は「シンプル」と「レギュラー」から選べます。
ただし、シンプルでクリアしても「タマシイの契約書」はもらえず、手に入れるにはレギュラーでのクリアが必要です。最後の2体のボスには、シンプルがありません。
まずはシンプルで練習し、慣れてからレギュラーに挑む遊び方がおすすめです。
1台のゲーム機で2人で協力して遊ぶこともできます。
Celeste|精密なジャンプが求められる2Dアクション

ジャンプや空中ダッシュを使って進む、2Dのアクションです。
ほんの少しのタイミングのずれで、即死トラップに触れてしまう精密な操作が求められます。
難しいと感じたら「アシストモード」を使えます。
ゲームのスピードを遅くしたり、即死トラップに触れても死なないようにしたりと、自分に合わせて調整できます。
Hades|倒されるたびに最初から挑むローグライク

斜め上から見下ろす視点で戦う、ローグライクアクションです。
倒されると、その挑戦で手に入れた力の多くを失い、また最初から挑みます。
初心者にうれしいのが「ゴッドモード」です。
受けるダメージが20%減った状態から始まり、倒されるたびに2%ずつ、最大80%まで減る量が増えていきます。
ソウルライクとの違い
5作品のうち、ソウルライクに当たるのはELDEN RINGだけです。
ソウルライクとは、ダークソウルに似た作りのアクションRPGのことで、死にゲーの中の1つのタイプにすぎません。
つまり、ソウルライクはすべて死にゲーですが、死にゲーがすべてソウルライクとは限りません。
ほかの4作品のように、2Dアクションやローグライクの死にゲーもたくさんあります。
ソウルライクの特徴やおすすめ作品は、次の記事でくわしく解説しています。
死にゲーは何が面白い?人気の理由
死にゲーの代表作ELDEN RINGは、世界累計出荷本数3,000万本を突破しています(2025年4月時点)。
難しいゲームなのに、これほど多くの人に遊ばれているのには理由があります。
ここでは、その理由を2つ紹介します。
強敵を倒したときの達成感が大きい
死にゲーでは、はね返され続けた壁をついに越えた瞬間に、ほかのジャンルではなかなか味わえない感覚が待っています。
ゲームメディアでも、死にゲーの本質は「困難を乗り越えた先につかみ取る達成感」だと紹介されています。


負けた回数が多いほど、勝ったときの喜びも大きくなる。
簡単には勝てないからこそ、1勝の重みがまったく違うのです。
自分が上達していくのを実感できる
死にゲーでは、キャラクターだけでなく、プレイヤー自身の腕前も上がっていきます。
| 強くなるもの | |
|---|---|
| 多くのRPG | キャラクターを育てて強くなる |
| 死にゲー | キャラクターに加えて、プレイヤー自身の腕前も上がる |
FPSで練習を重ねるうちに、エイムが安定していく感覚に近いかもしれません。
昨日の自分より上手くなっているとわかるのが、死にゲーならではの楽しさです。

死にゲーの難しさとデメリット
死にゲーには大きな魅力がありますが、誰にでも合うわけではありません。
遊んでから後悔しないように、知っておきたい難しさとデメリットを正直に紹介します。
正確な操作と覚えることの両方が求められる
死にゲーが難しいのは、「わかること」と「できること」の両方が求められるからです。
わかっていても、手が思いどおりに動かなければ先へ進めません。
| 求められること | 内容 |
|---|---|
| 覚えること | 敵の攻撃パターンやステージの仕掛けを頭に入れる |
| 正確な操作 | タイミングよくボタンを押せないと、攻撃を避けられない |
とくにアクションの死にゲーでは、敵の動きを見きわめる観察力と、正確な操作の両方が必要になります。

何度も負けるとストレスがたまりやすい
死にゲーの欠点として、ストレスがつきまとう点を挙げるゲームメディアもあります。
買ってみたものの「難しすぎてクリアできない」と感じる人が出てくるのも、うなずけます。
- 同じ相手に何度も負け続ける
- あと少しのところでミスして倒される
- 倒されると、集めたものを失う作品もある
同じ場面を何度もやり直すこと自体が、人によっては大きな負担になります。
先に進めないと「つまらない」と感じることもある
先に進めない時間が長く続くと、物語や探索が止まり、「つまらない」と感じてしまうこともあります。
実際に、ELDEN RINGのSteam版の実績を見てみましょう。
| 実績 | 達成した人の割合 |
|---|---|
| 序盤の壁とされるボス「忌み鬼、マルギット」を倒す | 70.9% |
| エンディング「星の世紀」を迎える(エンディングの実績でいちばん高いもの) | 28.2% |
※2026年10月時点。買ったまま遊んでいない人も含む数字です。出典:Steam『ELDEN RING』グローバル実績
途中で手が止まってしまう人も、決して少なくないのです。


遊べる時間が限られていると、同じ場面で足踏みが続き、つまらなさを感じやすくなります。
ただ、こうしたデメリットは、作品選びや遊び方しだいで減らせます。
初心者でも死にゲーは楽しめる?
ここまで読んで、「やっぱり自分には難しそう」と感じた人もいるかもしれません。
ここでは、自分に合うかの見きわめ方から、最初の1本の選び方、つまずいたときのコツまでを順に紹介します。
死にゲーが向いている人・向いていない人
死にゲーが合うかどうかは、ゲームの腕前よりも、遊び方の好みで決まります。
次のチェックで、自分がどちらに近いか確かめてみてください。
- 同じことを繰り返し練習するのが苦にならない
- 1本のゲームにじっくり向き合いたい
- うまくいかないとき、別のやり方を試すのが好き
- テンポよく、どんどん先へ進みたい
- 負けが続くと、遊ぶ気がなくなってしまう
- 1回でクリアできないと気がすまない
向いていない人に当てはまっても、すぐにあきらめる必要はありません。
ここから紹介する作品の選び方とコツを、ぜひ試してみてください。
難易度を下げられる作品から始める
最初の1本は、難易度を下げる機能がある作品にすると安心です。
この記事で紹介した作品なら、Cupheadの「シンプル」、Celesteの「アシストモード」、Hadesの「ゴッドモード」がそれにあたります。

難易度を下げても、死にゲーらしさがなくなるわけではありません。
Hadesの開発者は、失敗のつらさをやわらげることを最初から大切にしてきたと話しています。
ゴッドモードも、敵を弱くするのではなく、プレイヤーを少しだけタフにする仕組みとして作られました。
負けながら上達する楽しさは、そのまま残っているのです。
- ✓ 難易度を下げる機能や、やさしいモードがある
- ✓ 操作がシンプルで、覚えることが少ない
- ✓ 体験版があれば、買う前に試してみる
挫折しないためのコツ
それでも勝てない相手に出会ったら、次のコツを試してみてください。
1〜3は、筆者が実際にやって勝てた方法です。


装備や戦い方を変える
同じ戦い方で負け続けるなら、 武器や立ち回りを変えてみる。 相性が変わるだけで、 戦いやすくなることがある。
攻略情報を見る
1人で考え続けて行き詰まったら、 攻略サイトや動画を参考にする。 ヒントを借りても、 倒すのは自分の手。
何度も挑んで、動きを少しずつ覚える
1回の挑戦で覚えることを1つに絞ると、 負けても前に進んでいると感じやすい。
疲れたら、その日はやめる
気持ちを切り替えて、 別の日に挑むのもひとつの手。
ヒントや工夫に頼っても、最後に倒すのは自分です。
まとめ:死にゲーは『失敗しながら上手くなる』を楽しむゲーム
今回は、死にゲーの意味や特徴、有名な作品、人気の理由とデメリット、初心者でも楽しめるかどうかについて紹介してきました。
最後に、大事なポイントをおさらいしましょう。
死にゲーのおさらい
- 死にゲーは、負けて覚えることをくり返し、少しずつ先へ進むゲーム
- 2Dアクションやローグライクなど、ソウルライク以外にも多くのタイプがある
- 面白さの中心は、強敵に勝てたときの達成感と、腕が上がっていく手ごたえ
- ストレスや時間の負担から、合わないと感じる人もいる
- はじめは難易度を下げられる作品を選び、コツを試しながら遊ぶ


死にゲーは、ゲームが得意な人だけのものではありません。
自分に合う作品と遊び方を選べば、初心者でも十分に楽しめます。
気になる作品が見つかったら、まずは1回、倒されに行くつもりで遊んでみてください。









